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KAISEI SCIENCE / この分析

開成中学校 理科 2026年度の出題分析

2026年度の理科は70点満点で、受験者平均48.7点、 合格者平均55.0点でした(学校公表の入試結果)。 公開している29問の内訳は物理13問、生物9問、地学7問で、 最も多く問われた力は数で考える()です。

問題本文・選択肢・図版は転載せず、「何を材料に、何を答えさせたか」を独自に要約しています。

大問ごとの構成

大問1|温度計の原理と水温の時系列変化

物理

知識を実験装置と数値表の中で使い、周囲との温度差を軸に未知条件へ移す。

難所:問6の差分計算、問7の室温変更による反実仮想。

学習への変換:装置の各部分の役割を言語化し、表には値だけでなく差分列を追加する。

大問2|気象グラフと地層形成モデル

地学

一つの説明を鵜呑みにせず、観察事実と整合するモデルへ組み替える。

難所:問3の未知グラフ作図、問4の潮汐モデルの反証と海底地すべりモデルへの転換。

学習への変換:『観察事実』『仮説』『反証』『代替モデル』を欄に分けて整理する。

大問3|平面鏡の反射・像・複数回鏡映

物理

反射を暗記ではなく、線対称変換と光路のモデルとして段階的に操作する。

難所:問5の二段階の像作図、問6の合成鏡映。

学習への変換:1回の反射ごとに別の図を作り、鏡面・像・光路を混ぜない。

大問4|小鳥の餌選択と時間当たり利益

生物

生物行動を印象で説明せず、処理時間・機会損失・単位時間当たり利益でモデル化する。

難所:問1の境界条件を含むタイムライン、問3②④の行動理由の数で考える。

学習への変換:提示時刻、処理中、終了時刻、得た質量を1本の時間軸に記録する。

設問別の分析

各設問について、問われている力・ありがちな誤答・つまずきの型・次にとるべき学習行動を示します。 問題本文・選択肢・図版は転載していません。

大問1物理熱・温度・対流

問1 —

温めた密閉空気の体積変化を利用して、ガラス管内へアルコールが吸い上げられる理由を判断する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:アルコール自体の性質だけで説明し、管内の空気の体積変化を見落とす。

つまずきの型:条件の見落とし

次にやること:問題文の条件を「変えた条件・そろえた条件・比較対象」に分けてメモする。

大問1物理熱・温度・対流

問2 —

かき混ぜた水の温度を正しく測るため、温度計の液だめを水中に置き、容器の底に触れさせない配置を選ぶ。

問われている力:実験で確かめる

ありがちな誤答:水面から液だめが出る、または容器の底に触れる配置を選ぶ。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問1物理熱・温度・対流

問3 —

自作温度計で室温が測れる仕組みを、アルコールの膨張・収縮と液面変化から説明する選択肢を選ぶ。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:ガラス管や相変化を原因とする説明を選び、液体の体積変化を捉えない。

つまずきの型:原因と結果の取り違え

次にやること:観察事実から「原因→変化→結果」の順に矢印でつなぎ、逆向きになっていないか確認する。

大問1物理熱・温度・対流

問4 —

異なる初期温度の水A〜Cの時系列表から、最短時間で表示温度が一定に近づく水を判断する。

問われている力:資料を読む

ありがちな誤答:初期温度の高低だけを見て、時間ごとの変化量が最初から小さい水Aを見落とす。

つまずきの型:条件の見落とし

次にやること:問題文の条件を「変えた条件・そろえた条件・比較対象」に分けてメモする。

大問1物理熱・温度・対流

問5 —

3種類の水が時間とともに近づく温度から、実験時の室温を推定する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:60分時点のどれか1つの水温を室温と断定し、3系列の向かう先を統合しない。

つまずきの型:根拠のない飛び越し

次にやること:観察事実と解釈を別欄にし、資料から直接言える範囲と仮説を分けて考える。

大問1物理熱・温度・対流

問6 —

水Cの5分ごとの温度差から平均変化速度を計算し、基準区間の半分以下になる最初の区間を特定する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:温度そのものを比較する、符号に迷う、または『半分以下』の最初の区間を取り違える。

つまずきの型:変化の途中を見失う

次にやること:操作ごとに状態を時系列で残し、各区間がどの処理を受けたかを図に書き込む。

大問1物理熱・温度・対流

問7 —

室温を35℃へ変更した場合の水A〜Cの温度変化を、周囲との温度差に基づいて予測する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:元の室温条件での変化をそのまま当てはめ、温度差と熱移動の方向を更新しない。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問2地学気象・地層・地震

問1 A

気温グラフAの形と整合する日照時間・降水量グラフを対応付ける。

問われている力:資料を読む

ありがちな誤答:最高気温だけで対応を決め、日中の急な低下や日照・降水の時間帯を無視する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問2地学気象・地層・地震

問1 B

気温グラフBの形と整合する日照時間・降水量グラフを対応付ける。

問われている力:資料を読む

ありがちな誤答:気温の絶対値だけで判断し、終日にわたる降水と小さな日較差の対応を見落とす。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問2地学気象・地層・地震

問2 a

連続する2日C・Dの気温曲線を比較し、Cに対応する日照・降水グラフを選ぶ。

問われている力:資料を読む

ありがちな誤答:CとDの最高気温だけを比べ、日照開始・終了時刻や曲線の立ち上がりを見ない。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問2地学気象・地層・地震

問2 b

Cの最低気温がDより高い理由から、Cの日の夜明け前の天気を推定する。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:日中の天気だけで判断し、最低気温が日の出前までの条件を反映することを忘れる。

つまずきの型:条件の見落とし

次にやること:問題文の条件を「変えた条件・そろえた条件・比較対象」に分けてメモする。

大問2地学気象・地層・地震

問3 グラフ

太陽から受ける熱量曲線と気温の増減を用い、大気から出ていく熱量の時間変化を作図する。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:気温曲線そのものを写す、正午に交点を置く、または気温が最高となる時刻と日射最大時刻を混同する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問2地学気象・地層・地震

問4 a・c

潮汐説の不整合を検討し、斜面流による堆積モデルから、流速と通常堆積物の組合せを判断する。

問われている力:実験で確かめる

ありがちな誤答:潮の満ち引きという既知モデルに固執し、必要な水深変化の速さ・規模が現実的かを検討しない。

つまずきの型:根拠のない飛び越し

次にやること:観察事実と解釈を別欄にし、資料から直接言える範囲と仮説を分けて考える。

大問2地学気象・地層・地震

問5 b

砂泥混合物の上に泥層ができる理由を、細かい泥と砂の沈降速度の違いで6〜8字にまとめる。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:『軽いから』など曖昧な性質だけを述べ、比較対象と時間差を明示しない。

つまずきの型:答え方の不足

次にやること:正答に必要な要素を箇条書きにしてから、指定された形式・字数に合わせて文章化する。

大問3物理光・鏡・レンズ

問1 作図

鏡から等距離の位置関係を用い、点B0・C0の像B1・C1を作図する。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:鏡の厚みや長さに惑わされ、鏡面からの垂直距離ではなく斜め距離を写す。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問3物理光・鏡・レンズ

問2 —

点B0から2つの像B1・C1を同時に見るために必要な鏡の最小長を、視線と鏡面の交点から求める。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:対象点間の距離や鏡からの距離をそのまま答え、2本の視線が鏡を横切る範囲を求めない。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問3物理光・鏡・レンズ

問3 —

紙面を上下固定のまま鏡へ向けたとき、文字「成」が鏡像としてどう見えるかを選ぶ。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:紙を回転したと誤解する、または上下反転と左右反転を混同する。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問3物理光・鏡・レンズ

問4 光路

点D0からの入射光を、平面鏡①で反射させて鏡②へ導き、さらに鏡②で反射する光路を作図する。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:鏡の面を角度基準にする、1回目の反射後の光線を延長せず2回目の反射点を誤る。

つまずきの型:基準や単位の取り違え

次にやること:式を書く前に、基準量・求める量・単位を明記し、途中値にも単位を付ける。

大問3物理光・鏡・レンズ

問5 像D1・D2

点D0の鏡①による像D1と、鏡①・鏡②の順に反射した像D2を段階的に作図する。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:D0を両鏡へ直接対称移動する、反射順序を無視する、または光路と像の位置を混同する。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問3物理光・鏡・レンズ

問6 —

文字「成」を鏡①に平行に置き、鏡①・鏡②の順に反射した像の向きを選ぶ。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:反射回数だけで元に戻ると決める、または2枚の鏡の角度を無視する。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問4生物動物・昆虫・生態

問1 d(個体Q・大小交互)

2.5秒間隔で大小の餌が提示される条件で、個体Qが大小交互に取る場合の60秒間の摂取量を時系列で計算する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:提示された餌をすべて数える、処理中の見送りを忘れる、60秒の区間端の扱いを誤る。

つまずきの型:変化の途中を見失う

次にやること:操作ごとに状態を時系列で残し、各区間がどの処理を受けたかを図に書き込む。

大問4生物動物・昆虫・生態

問1 e(個体Q・大のみ)

個体Qが大餌だけを選ぶ場合の60秒間の摂取量を、提示間隔と6秒の処理時間から計算する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:大餌の提示回数をそのまま掛ける、または処理中に来る大餌の見送りを数えない。

つまずきの型:変化の途中を見失う

次にやること:操作ごとに状態を時系列で残し、各区間がどの処理を受けたかを図に書き込む。

大問4生物動物・昆虫・生態

問1 f(個体Q・小のみ)

個体Qが小餌だけを選ぶ場合の60秒間の摂取量を、提示間隔と11秒の処理時間から計算する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:2.5秒ごとに取れると誤る、開始時刻と60秒終了時刻の範囲を取り違える。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問4生物動物・昆虫・生態

問2 個体P

個体Pが取った大餌の割合と提示された大餌の割合の差を、実験1・2それぞれで判定する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:個数差と割合差を混同する、または実験1と2の合計だけで判断する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問4生物動物・昆虫・生態

問2 個体Q

個体Qについて、大餌の取得割合が提示割合に近い実験を判定する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:個体Pの傾向と混同する、または86個という大きな値だけを見て基準条件を確認しない。

つまずきの型:基準や単位の取り違え

次にやること:式を書く前に、基準量・求める量・単位を明記し、途中値にも単位を付ける。

大問4生物動物・昆虫・生態

問3 ①(個体Pの結果)

実験2で個体Pが大餌・小餌をどの割合で取ったかを、表2から要約する。

問われている力:実験で確かめる

ありがちな誤答:差4個を大きな選好とみなし、割合の近さを見誤る。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問4生物動物・昆虫・生態

問3 ②(個体Pの理由)

個体Pが大小をほぼ同割合で取る理由を、処理時間当たりに得られる餌の重さから説明する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:餌1個の重さだけで大餌が有利と判断し、処理時間で割った利益率を比較しない。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問4生物動物・昆虫・生態

問3 ③(個体Qの結果)

実験2で個体Qがどちらの餌を多く取ったかを、表2から要約する。

問われている力:実験で確かめる

ありがちな誤答:表の行・列を取り違え、個体Pや実験1の数値を読む。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問4生物動物・昆虫・生態

問3 ④(個体Qの理由)

個体Qが大餌を多く取った理由を、食べられる小餌を見送ることで同時間の摂取量が増えるというモデルから説明する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:『取れる餌はすべて取る方が得』と考え、処理中の機会損失を考えない。

つまずきの型:変化の途中を見失う

次にやること:操作ごとに状態を時系列で残し、各区間がどの処理を受けたかを図に書き込む。

この力が、いまどのくらい身についているか。

5年・答え170個の分析から抽出した力の整理をもとに、12問・約7分で確認できます。診断後は、弱かった力と開成での出題例を重ねて優先順位を返します。

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