渋渋理社対策/理科データラボ

渋渋理科 第1回 2022–2026

渋渋理科は、
初見のルールを読む
試験です。

フィボナッチ、インク、エルニーニョ、スズメバチ、紙鍋……題材は毎年まったく違います。74設問を分けると、知識だけで答えが決まるのは16.2%。残りは、初見の科学情報を読み、条件・因果・数量・転用で組み立てる問題です。

初見のルールから読む 7項目・優先順位チェック

分析対象は第1回のみ(10大問・74設問)。第2・第3回は入試数値のみ整理。2026解答は暫定。

5年分第1回のみ分析
10大問
74設問
64.9%初見中心
まず分かったこと

知識は「入口」で、答えの大半はそこで終わりません。

渋渋の理科を見ていると、「習ったはずなのに解けない」と感じる場面が少なくありません。扱う内容は小学校理科の延長です。ただし問題になると、初見の説明文を読み、条件を整理し、因果をつなぎ、別の場面へ転用して説明することを求められます。

知識が主タグ(答えの中心が暗記)
16.2%

74設問のうち12問。知識は必要ですが、それだけで終わる問題は少数です。

条件・因果・数量・仮説・転用が主タグ
77.0%

57問。覚えたことを、その場の条件に合わせて使い直す問題が中心です。

渋渋理科で問われているのは、「知っているか」より
「初めて見た情報を、ルールに沿って組み立てられるか」です。
いちばん大切な型

初見のルールを読む。
ここが渋渋理科の分岐点です。

74設問のうち48問(64.9%)は「初見中心」と分類しました。さらに情報取得を主または補助タグとして伴う設問は45問(60.8%)です。

渋渋の大問には、初めて出会う科学の説明や実験のルールが書かれています。フィボナッチ数列の規則、インクの性質、エルニーニョの仕組み、スズメバチの実験条件、紙鍋の発火点……。

どれも「知識問題」というより、その場で渡されたルールを読み取り、条件を整理して使う問題です。

1問題文の「初見ルール」を一行で言い換える
2与えられた条件のうち、変わるもの/変わらないものを分ける
3図や表から、答えの根拠になる部分だけを抜き出す
4「この説明だけで、そこまで言える?」と自分に問う

家庭でできる一手

初見の説明文が出たら、いきなり答えを探さず「この文章が言っているルールは何?」と一行で言い換えさせてください。渋渋では、この一手ができるかどうかで得点が大きく分かれます。

条件整理・因果

一つ条件を変えたら、
何が変わり、何が変わらないか。

2024年度のエルニーニョ→食物網→農業は、長い因果連鎖の典型例です。2025年度のスズメバチでは、実験の統制と「本当にそう言えるか」という仮説検証が中心になりました。

知識を追加する前に、「何が分かっている?何が変わった?」を口に出す習慣。
これが渋渋型の条件整理です。
転用

性質を覚えるより、
「別の場面でどう使うか」。

2022年度のインク・染料・プリンター、2026年度の紙鍋・発火点・熱など、転用が主タグの設問は15問あります(主+補助では24問)。

物質の性質や現象のルールを、初めて見る用途や装置の中で使い直す。毎年題材は違いますが、この型は繰り返し出ています。

2022年度

インクと染料

色の性質を理解したうえで、プリンターや染色など別の場面へ転用して考えます。

2024年度

紙・パルプ・製紙

材料の性質と工程をつなぎ、用途や環境への影響まで広げます。

2026年度

紙鍋・発火点

発火点と熱の伝わり方を、紙鍋という初見の装置の中で使い直します(2026解答は暫定)。

5年分の題材

毎年まったく違う題材。
でも、問われる型には共通点があります。

年度ごとに難しさの置き場所も違います。2022=数量+転用、2023=基礎+仮説、2024=条件+因果、2025=仮説検証、2026=数量+転用。

第1回・理科平均点の推移(50点満点)

2025年度は5年で最低(25.3点)。2026年度は合格者平均との差が7.5点と大きく、得点の上下が激しい年でした。

お子さんの現在地を見る

7項目・優先順位チェック

渋渋第1回74設問の出題傾向をもとに、7つの力について「自信がある/たまに迷う/苦手」の3段階で自己チェックできます。よく出る力ほど、優先順位が上がります。

合格の可能性や偏差値は出しません。次にどの力から手をつけるかの目安だけをお伝えします。結果はこの端末にだけ保存されます。

※ 出題数は74設問を主+補助タグで数えた参考値です。実際には複数の力が同時に要る問題もあります。

家庭でできること

過去問を解く前に、
「読む・整理する・転用する」を小さく練習する。

初見ルールを一行で言い換える
説明文を読んだら、ルールだけを短く言葉にする。
条件を書き出す
「変わるもの/変わらないもの」を紙に分けて書く。
因果を矢印でつなぐ
エルニーニョのように、原因→結果を2段以上で追う。
別の場面へ当てはめる
性質を覚えたら、「では、この装置ではどうなる?」と問う。
「そこまで言える?」と確認する
資料や実験結果だけで結論を出しすぎていないか確かめる。
この分析について:2022〜2026年度の渋谷教育学園渋谷中学校理科第1回を対象に、独自分類・集計しています。問題本文・選択肢・図版そのものを転載することを目的としたものではありません。第2・第3回は問題内容を分析せず入試数値のみ整理。2026年度の解答解釈は暫定です。学校公式の分析ではありません。

初見のルールを読む力を、
小さなステップで身につける。

渋渋理科で必要になる「条件を整理する」「因果をつなぐ」「別の場面へ転用する」を、ステップ☆ナビの渋渋理科コースで練習できます。