回路板
つなぎ方を変えるたびに、2つの豆電球がどう点灯するかを判断します。途中の道筋を一つ落とすと答えが変わります。
筑駒理社対策/理科データラボ
筑駒理科 2022–2026てこも知っている。電気回路も習った。水溶液の性質も覚えている。それなのに、筑駒の過去問になると解けない。5年分を答え179個まで分けると、知識だけで決まるのは1割前後でした。
筑駒の理科を見ていると、「これは塾で習ったはずなのに、なぜ解けないんだろう」と感じる問題が少なくありません。
扱っている内容そのものは、小学校で学ぶ理科です。ところが問題になると、「この条件ならどうなる?」「では、ここを変えたら?」「この実験結果から、本当にそこまで言える?」と、知識をそのまま答えるのではなく、その場で考え直すことを求められます。
179個の答えのうち19個。知識は必要ですが、それだけで終わる問題は少数です。
実験結果、図、グラフ、問題文の条件などを使わないと、答えを決めきれないもの。
この2つを足しても100%にはなりません。残り約17%は、知識とその場の情報の両方が要る、またはどちらとも言い切れないものです。
もちろん、暗記がいらないということではありません。筑駒を受ける以上、基礎知識はかなり高い水準で身についていることが前提です。
筑駒では、2022年から2026年まで5年続けて、つり合いや安定に関わる問題が出ています。
だからといって、「てこの計算をたくさん練習すればいい」という話でもありません。見た目は毎年かなり違います。
それでも、子どもが考えなければならないことには共通点があります。
2025年度では、砂が毎秒一定量ずつ容器から出ていきます。一度つり合いを計算して終わりではなく、時間とともに変わる状態を追い続けなければなりません。
つなぎ方を変えるたびに、2つの豆電球がどう点灯するかを判断します。途中の道筋を一つ落とすと答えが変わります。
導線やスイッチをどこにつなぐかで、危険な回路になるか、明るさがどう変わるかを考えます。
必要なのは、直列・並列という言葉よりも、電気の通り道を一つずつ追い直す習慣です。
筑駒を目指す子は、少し難しい問題でも頭の中だけで何とかしようとすることがあります。でも複雑な回路ほど、紙に書き込みながら「ここから入って、ここを通って……」と追う方が安全です。
筑駒で大切なのは、グラフの読み方そのものより、「そのグラフから、どこまで言ってよいのか」です。
2026年度のツバメの問題では、ふ化した日と親鳥が巣にいた時間、巣立ちまでの日数、えさとなる生物の割合など、複数の資料が示されます。2025年度のニホンジカでも、シカの推定頭数、森林の変化、狩猟者数、捕獲数などを重ねて考えます。
一つのグラフなら読めても、二つ、三つと重なると難しくなる。そして筑駒は、まさにそこを使ってきます。
丸つけをしていて、「これ、知らなかったの?」と聞いてみる。ところが本人は知っている。
てこの考え方も分かっている。水溶液の知識もある。回路の基本も知っている。それなのに間違えている。
よく見ると、知識ではなく条件の扱い方で失点していることがあります。
たとえば「2つ選べ」「すべて選べ」のように答えを全部そろえる問題は、5年間で24個(13.4%)ありました。一つ見つけたところで手を止めると、そこは点になりません。
でも、「分かっていたのに、条件を一つ落とした」という間違いは、知識を追加するだけでは直りません。問題を読むときの習慣そのものを整える必要があります。
今回の分類では、およそ4分の1の解答で何らかの数量的な処理が必要でした。
ただし、難しいのは計算そのものとは限りません。水溶液なら、水は何gか、とけているものは何gか、温度は何℃か、いま飽和しているのか、水を加えたのか、冷やしたのか。そこを整理して、ようやく式になります。
「何が変わったか」を追う場面が、とても多くあります。
式の前に、状況を数に変える力が必要です。
5年間で10問、179個の答えのうち5.6%です。数は少ないのですが、字数はどれもかなり短く、書くことを絞れるかどうかが問われます。
火山灰の特徴を短く説明。
金属板を傷つけずに見分ける方法を答える。
シカが増えた理由を簡潔に説明。
何が原因なのか。何を比べればよいのか。どの言葉まで書けば十分なのか。長く書くより、必要なことだけを選んで言い切る練習が役立ちます。
5年分の179個の答えを分類した結果をもとに、こちらで作った問題です。筑駒の過去問そのものは使っていません。合格の可能性や偏差値は出しません。お伝えするのは、次にどこから練習すればよいかだけです。
よく出る力ほど、先に取り組む順番にしています。
本番でも取りたい得意分野として扱います。
1問でしか見ていない力には「目安」と書き添えます。
大きく4つの力に分けて、その中をさらに11に分けて見ます。
同じ間違いでも、その力が筑駒で何回問われているかによって、優先する順番を変えています。
「出題数」は、179個の答えをそれぞれ中心になる力ひとつで分類した数です。実際には複数の力が同時に要る問題もあるので、この数だけで大切さが決まるわけではありません。
このページの中で、その力の話をしている場所へご案内します。
※「説明」は、実際に文章を書いていただいて採点するのではなく、必要な要素が入った短い答えを選べるかどうかで簡単に見ています。※ 診断の問題文中の数値は、この診断のために用意したものです。
筑駒向けに難しい問題を解くことは必要です。ただ、5年分を見ていると、難しい知識を増やすこと以上に、知っていることを条件に合わせて使う練習が重要だと感じます。
最初は時間がかかります。でも、この一手間が習慣になると、初めて見る問題でも慌てにくくなります。
いきなり難しい過去問を解かせるのではなく、「何を見るのか」「何を整理するのか」を小さな問題に分けて確認します。
資料や図を見ながら、どの条件に注目するのかを確認します。
必要な知識を、資料なしでもすぐ取り出せる状態にします。
条件を変える、図や表にする、理由を短く説明するところまで進めます。
目指すのは「何をすればよいか分からない」ではなく、「まず条件を整理してみよう」と自分で動き始められる状態です。
筑駒の問題は、小学校理科から離れた特別な世界の問題ではありません。てこ、電気、水溶液、植物、動物、天体。学んできたものが出てきます。
ただし、それを少し違う形で見せて、「では、この場合は?」と聞いてきます。
だから必要なのは、知識を増やし続けることだけではありません。
どれも同じように、過去問を答えごとに分けて数えた無料の分析ページです。同じ「理科」「社会」でも、求められることは学校ごとに違います。
覚えた知識を、条件の中で使う。図に表す。一つずつ確かめる。筑駒理科で必要になる考え方を、小さなステップで練習します。