第1部|読む
数字だけでなく、「どんな問題か」を見ながら考える。
武蔵社会の中心は、細かい一問一答の量でもありません。毎年ひとつのテーマを最後まで追うこと、そして知識・資料・因果を接続して短く書くことです。
一題一テーマ。入口で杭を打ち、出口で現代まで考え切ります。
2022教育、2023都市と上下水道、2024労働、2025物流、2026歌舞伎・伝統演劇。5年とも年度テーマは1つです。冒頭の知識は難問化せず、終盤で現代課題へ到達します。
思考段階で分けると、たどる16/つなぐ25/考え切る11。中核はつなぐです。
この順番が、武蔵社会の型です。
記述は約6割。差は因果の鎖の書き方に出ます。
記述を含む単位は32(61.5%)。開成・桜蔭・渋渋より記述比率が明らかに高いのが武蔵です。
ただし感想文ではありません。典型的な失点は「最初の原因か最後の結果だけを書き、中間の仕組みが抜ける」こと。『AだからB、BによってC』の2段階が求められます。
知識は杭。資料単独でも知識単独でも終わりません。
主能力は知識再生16、因果・推論16、資料読解10、知識+資料10。知識は思考の材料であり、細部暗記の勝負ではありません。
地図・図表・絵図は本文と接続して使います。終盤11単位は、教育格差・都市集中・労働と生活・運輸労働者・伝統芸能の普及と継承など、現代課題まで評価します。
家庭で見るべきは、この4つです。
時代の杭
人物・制度・地名を、後続問題の土台として置く
資料の条件
地図・表・絵図から位置・差・役割を拾う
知識×資料
知識1個+資料情報を線で結び、1文の因果にする
考え切る
本文根拠→主体→利点と課題まで評価する