開成理科データラボ

開成中学校 理科 2024年度の出題分析

2024年度の理科は70点満点で、受験者平均55.1点、 合格者平均60.2点でした(学校公表の入試結果)。 公開している38問の内訳は生物13問、地学10問、物理9問、化学6問で、 最も多く問われた力は基礎知識()です。

大問ごとの構成

大問1|水溶液の識別・溶解度・pH

化学

基礎知識を使って候補を絞り、長い実験記録から必要な数値と証拠を拾う。

難所:問6のpH・濃度・金属反応をまたぐ複数選択。

学習への変換:各実験を『条件・操作・結果・言えること』の4列にする。

大問2|暦・月の満ち欠け・スーパームーン

地学

説明文で与えた定義を数で考えるへ変換し、時間・周期・空間図へ適用する。

難所:問5~7。特に問7は29日差を公転角へ変換して基準図へ転写する。

学習への変換:『1日で何がどれだけ動くか』を明示し、日数分だけ図を動かす。

大問3|昆虫の分類・食性・越冬・変態・幼虫の生息場所

生物

長い会話文に惑わされず、標準的な生物知識を正確に完全選択する。

難所:個々は易しいが、複数選択・5項目対応で一つの知識漏れが失点になる。

学習への変換:昆虫ごとに『食べ物・変態・越冬・幼虫の場所』を一枚表にする。

大問4|豆電球回路・電熱線・モーター・切替回路

物理

複雑に見える回路を、電流が通る道と電池の直列・並列へ書き直す。

難所:問7の切替回路設計。三つの状態をすべて満たす配置を逆算する。

学習への変換:スイッチごとに回路図を別々に描き、導通・電池数・電流方向を確認する。

設問別の分析

各設問について、問われている力・ありがちな誤答・つまずきの型・次にとるべき学習行動を示します。 問題本文・選択肢・図版は転載していません。

大問1化学水溶液・物質

問1 —

におい・溶質の状態・酸性という実験結果から、水溶液Aを特定する。

問われている力:条件を整理する

ありがちな誤答:酸性だけを見て塩酸や酢と決める。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問1化学水溶液・物質

問2 —

においがあり、酸性を示すという実験結果から、水溶液Eを特定する。

問われている力:条件を整理する

ありがちな誤答:酸性であることだけから炭酸水とする。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問1化学水溶液・物質

問3 —

固体が溶けたアルカリ性水溶液であるBとCを見分ける追加実験を選ぶ。

問われている力:実験で確かめる

ありがちな誤答:アルカリ性の強弱だけで区別しようとする。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問1化学水溶液・物質

問4 —

25℃・50℃で行った溶解実験から、50℃の水100gに溶けるほう酸の質量を求める。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:追加した量と合計で溶けた量を混同する、80gを100gへ換算しない。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問1化学水溶液・物質

問5 —

25℃でほう酸7.0gをすべて溶かすため、追加すべき水の質量を求める。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:必要な水の全量140gを、そのまま追加量として答える。

つまずきの型:基準や単位の取り違え

次にやること:式を書く前に、基準量・求める量・単位を明記し、途中値にも単位を付ける。

大問1化学水溶液・物質

問6 —

ほう酸・クエン酸・酢のpH、濃度、金属との反応に関する記述から正しいものを選ぶ。

問われている力:実験で確かめる

ありがちな誤答:pH値を酸性の強さと逆に読む、未実験の酢の反応まで断定する。

つまずきの型:原因と結果の取り違え

次にやること:観察事実から「原因→変化→結果」の順に矢印でつなぎ、逆向きになっていないか確認する。

大問2地学月・天体・暦

問1 昔の暦

昔の暦で、1か月と1年を決める基準の組合せを選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:季節調整があるため、1年を太陽だけで決めていると判断する。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問2地学月・天体・暦

問1 現在の暦

現在の暦で、1か月と1年を決める基準の組合せを選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:月の日数が月の満ち欠けで決まると考える。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問2地学月・天体・暦

問2 —

30日の月6か月と29日の月6か月から、太陰暦の1年の日数を求める。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:29.5×12を暗算して計算ミスする、月数を取り違える。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問2地学月・天体・暦

問3 a

西暦が4で割り切れる年の基本規則を答える。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:4の倍数という規則だけを適用し、100・400の例外を無視する。

つまずきの型:条件の見落とし

次にやること:問題文の条件を「変えた条件・そろえた条件・比較対象」に分けてメモする。

大問2地学月・天体・暦

問3 b

100で割り切れる年の例外規則を答える。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:4の倍数という規則だけを適用し、100・400の例外を無視する。

つまずきの型:条件の見落とし

次にやること:問題文の条件を「変えた条件・そろえた条件・比較対象」に分けてメモする。

大問2地学月・天体・暦

問3 c

400で割り切れる年の再例外規則を答える。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:4の倍数という規則だけを適用し、100・400の例外を無視する。

つまずきの型:条件の見落とし

次にやること:問題文の条件を「変えた条件・そろえた条件・比較対象」に分けてメモする。

大問2地学月・天体・暦

問4 —

旧暦で新月を1日とする条件から、7日ごろに見える月の形を選ぶ。

問われている力:位置と時間の変化

ありがちな誤答:1日から7日までを7日経過と数える、左右の欠け方を混同する。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問2地学月・天体・暦

問5 —

太陰暦の354日と太陽年約365日のずれから、うるう月を入れる周期に最も近い選択肢を求める。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:365-354を誤る、19÷7と7÷19を逆にする。

つまずきの型:原因と結果の取り違え

次にやること:観察事実から「原因→変化→結果」の順に矢印でつなぎ、逆向きになっていないか確認する。

大問2地学月・天体・暦

問6 —

問題文で定義された距離の基準値Cを計算し、指定日の満月がスーパームーンに該当するか判断する。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:式の括弧を外し間違える、距離が大きい方をスーパームーンと判断する。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問2地学月・天体・暦

問7 —

8月31日との日数差を使い、8月2日の太陽光の方向または地球・月の位置関係を図に表す。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:月の公転軌道だけに注目し、太陽と地球の位置関係を更新しない。

つまずきの型:位置や向きの取り違え

次にやること:方角・上下・左右・時刻などの基準を図に固定し、一段階ずつ位置を更新する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問1 —

提示された生物のうち、昆虫に含まれないものを選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:『ムシ』という日常語を昆虫と同一視する。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問3生物動物・昆虫・生態

問2 —

成体が他の昆虫を食べる生物を、提示された一覧からすべて選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:幼虫と成虫で食性が変わる種類を混同する、クモを除外してしまう。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問3 (1)

モンシロチョウが冬を越す姿を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:変態の順序は知っていても、越冬する段階を混同する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問3 (2)

ナナホシテントウが冬を越す姿を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:変態の順序は知っていても、越冬する段階を混同する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問3 (3)

カブトムシが冬を越す姿を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:変態の順序は知っていても、越冬する段階を混同する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問3 (4)

オオカマキリが冬を越す姿を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:変態の順序は知っていても、越冬する段階を混同する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問3 (5)

エンマコオロギが冬を越す姿を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:変態の順序は知っていても、越冬する段階を混同する。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問3生物動物・昆虫・生態

問4 —

提示された昆虫のうち、完全変態をするものをすべて選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:トンボ・セミ・バッタなど不完全変態の昆虫を含める。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問3生物動物・昆虫・生態

問5 (1)

モンシロチョウの幼虫がいる場所を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:成虫の居場所を答える、食べ物と生活場所を切り離す。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問3生物動物・昆虫・生態

問5 (2)

カブトムシの幼虫がいる場所を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:成虫の居場所を答える、食べ物と生活場所を切り離す。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問3生物動物・昆虫・生態

問5 (3)

アキアカネの幼虫がいる場所を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:成虫の居場所を答える、食べ物と生活場所を切り離す。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問3生物動物・昆虫・生態

問5 (4)

ショウリョウバッタの幼虫がいる場所を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:成虫の居場所を答える、食べ物と生活場所を切り離す。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問3生物動物・昆虫・生態

問5 (5)

アブラゼミの幼虫がいる場所を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:成虫の居場所を答える、食べ物と生活場所を切り離す。

つまずきの型:似た知識の取り違え

次にやること:似た用語・現象を2列で並べ、共通点と区別点を言葉にしてから選択肢へ戻る。

大問4物理電気・回路

問1 —

スイッチを1つだけ閉じたとき、豆電球が最も明るく点灯する回路を選ぶ。

問われている力:条件を整理する

ありがちな誤答:回路が閉じているかを確認せず、電池の個数だけを見る。

つまずきの型:装置や道筋の取り違え

次にやること:操作やスイッチの状態ごとに装置図を書き直し、電流・物質・光などの経路を追う。

大問4物理電気・回路

問2 —

スイッチを2つ閉じたときに豆電球が点灯する回路を選ぶ。

問われている力:条件を整理する

ありがちな誤答:電池が2個あれば必ず点灯すると考え、逆向き接続を見落とす。

つまずきの型:装置や道筋の取り違え

次にやること:操作やスイッチの状態ごとに装置図を書き直し、電流・物質・光などの経路を追う。

大問4物理電気・回路

問3 —

スイッチを1つ閉じた場合と2つ閉じた場合で、豆電球の明るさが変わらない回路を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:図の見た目だけで判断し、電池を移動して等価回路に直さない。

つまずきの型:装置や道筋の取り違え

次にやること:操作やスイッチの状態ごとに装置図を書き直し、電流・物質・光などの経路を追う。

大問4物理電気・回路

問4 ①

グラフから、条件の異なる3回路における水の上昇温度の比を読み取る。

問われている力:数で考える

ありがちな誤答:異なる時刻の値を比較する、比を簡約しない。

つまずきの型:比べる相手の取り違え

次にやること:比較する二つを先に囲み、同じ基準・同じ時刻・同じ個体になっているか確認する。

大問4物理電気・回路

問4 ②

水の上昇温度と電流の大きさの関係を答える。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:電力の一般公式を持ち込み、問題文の実験関係を答えない。

つまずきの型:定義の当てはめ違い

次にやること:問題文の定義を短い文か式に置き換え、その定義だけを使って各候補を判定する。

大問4物理電気・回路

問4 ③

水の上昇温度と、直列につないだ電熱線の数の関係を答える。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:『本数が増えるから発熱も増える』と直感だけで判断する。

つまずきの型:根拠のない飛び越し

次にやること:観察事実と解釈を別欄にし、資料から直接言える範囲と仮説を分けて考える。

大問4物理電気・回路

問5 —

回路b~dの中から、電熱線の発熱量が最も多い回路を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:電熱線の本数が多い回路ほど発熱量も多いと考える。

つまずきの型:装置や道筋の取り違え

次にやること:操作やスイッチの状態ごとに装置図を書き直し、電流・物質・光などの経路を追う。

大問4物理電気・回路

問6 —

回路b~dの中から、モーターが最も速く回る回路を選ぶ。

問われている力:基礎知識

ありがちな誤答:電池数だけを数え、モーターを通る経路を確認しない。

つまずきの型:装置や道筋の取り違え

次にやること:操作やスイッチの状態ごとに装置図を書き直し、電流・物質・光などの経路を追う。

大問4物理電気・回路

問7 —

スイッチ操作により、電流なし・乾電池1個・乾電池2個直列の3状態を作れるよう、乾電池と導線を図に書き加える。

問われている力:図や言葉で表す

ありがちな誤答:一つのスイッチ状態だけを確認し、別状態で短絡や2個直列になることを見落とす。

つまずきの型:変化の途中を見失う

次にやること:操作ごとに状態を時系列で残し、各区間がどの処理を受けたかを図に書き込む。